7月24日発売のTJMOOK「一生ものの台所」でラクチン掃除術のアイデアを紹介させていただきました。
よろしければ、ぜひご覧ください♪
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この引き出しは自分で深さを決めたのですが、私は「違う種類の食器は
重ねない」ようにしているので、かなり浅めに作っています。
(3段で上から70mm、70mm、200mm(3段目はストック等の収納用))。
深さのある食器類が入らなくて困るかも知れない・・・というリスクはあった
のですが、現在所有しているものは問題なく入ることと、浅く作れば引き出し
の数が増やせることを考えて決定しました。
今のところ、浅いゆえに違う種類の食器を重ねず並べられて、出し入れが
とてもスムーズにできています。
【一番上の段】
カトラリー類を入れています。
カトラリーの収納には「無印良品の文房具ケース」を使っています(奥側)。
このケースは仕切り板が付いていて、自分の好きな長さで仕切れるので便利。
本来はペンを入れるところに、スプーンやフォークを入れ、消しゴムを入れる
ところに箸置きを入れれば、サイズ的にピッタリです。
【二段目】
茶碗類や小皿系を収納。
食器だけで仕切りがないので、引き出しの開閉によって食器が動いてしまう
のを防ぐために、表面がゴツゴツした食器棚シートを敷いています。
(これを敷くとまったく動かなくなります)
またよく使う保存容器もここに収納し、余ったおかずなど詰める時は、容器が
入った外箱ごと取り出して使用しています。
小皿類の収納場所は上段でも良かったのですが、引き出しの上に、
プッシュ式の作業台があり、ご飯をよそう時などにこれを出すと上段からは
物が取り出せなくなります。
そのため、作業台を出していても、食器の出し入れが可能な下段に皿類を
収納することにしました。
カトラリー類の入った一段目を使うのは主に調理後なので、このような配置にしています。
まだまだ見直すこともあるかと思いますが、しばらくはこれで様子を見てみたいと思っています。
こちらは先日引っ越した家のキッチンです。
シンク下の引き出しが少々変形になっています。
排水パイプにあたる部分がカットされているため、収納できる面積が減り、収納スペースが細長い形状に
なっています。
収納アドバイザーの方が、こういうキッチンはやめた方がいいと言っていたので、ちょっと悩んだのですが、
その他は気に入ったので、思い切ってこの物件に決めました。
さてこのキッチン、入居前はこの変形さがデメリットだとばかり思っていたのですが、使い方次第では、
けっこう便利に使えることが分かりました。
と言うのは、この引き出しの下の段に、空き缶やビンを入れるカゴを置いているのですが、引き出しが
変形のおかげで、かがんで下の段を開けなくても、切り目から、下の段に缶やビンが入れられるのです。
下の段は変形ではないので正方形のカゴなどを入れることも可能です。
それまではかがんで下の引き出しを開くのが面倒で、缶やビンがシンクに置かれたままになっていることも
多かったのですが、この方法を取り入れてからは、きちんとカゴに入っているようになりました。
私はボウルや鍋を少ししか所有していないので、収納面積が少なくても支障がなかったというのもありますが、
一見デメリットと感じる部分も、使い方次第であらたな発見もあり、その試行錯誤が効率化にも
つながるのではないかと思いました。
今日は「洗濯の効率化」を考えて行きたいと思います。
洗濯という作業は基本的に、
・
・
・
・
の4工程でワンサイクルになっています。
洗濯を効率化するには、この工程をまとめたり、省いたりするのが効果的です。
〈効率化の例〉
●「洗う」と「干す」の工程をまとめる
例えば、これまで使っていた「全自動洗濯機」を「洗濯乾燥機」に変えます。
それにより、「洗う」と「干す」の両方を洗濯機がするため、「干す」作業を
減らすことができます。
●「たたむ」を省く
これまでたたんで引出しなどにしまっていた服やバスタオル、シーツ等を
できるだけハンガー類にかけて干し、そのまましまうようにします。
ハンガーのまましまうことで、「たたむ」を減らすことができます。
●連続で使って「しまう」を省く
シーツやカバー類は、いくつかを交代で使うのではなく、ひとつを連続で
使うようにすると、しまう手間が省けます。
洗濯して乾いたら、そのシーツやカバーをまた布団や枕にかければ、「しまう」
工程がなくなります。
●
また、洗濯物を運ぶなど、「移動」も負担が大きいので、近い場所で作業が
できるようにすることも大切です。
一番いいのは、「洗う」から「しまう」の全て工程が同じ場所でできること。
ただそれは現実的に難しいので、各工程の場所を近づけたり、移動しやすい
環境にします。
〈動線の改善例〉
・ 洗濯機のそばに、干せる場所を作り、除湿機やサーキュレーターを設置します。
これで「洗う」と「干す」が近い場所で行えるようになります。
・
干し場までの通路をできるだけ短く、広めに確保します。
・
しまう場所のそばに、洗濯物をかけられるようにします。
洗濯物をピンチから外しながら軽くたたんで、ポイッとしまえるように
すると移動が無くなります。
・ 収納場所の数を減らすと移動が減ります。
収納場所はあちこちに作らず、なるべくまとめましょう。
家族が協力的な場合は、しまう工程を各自に任せるといいですね。
「家事の効率化と言っても、まず何をすればいいの?」
そう思った時に、ぜひ取り入れて欲しい考え方があります。それは『ボトルネック』という考え方です。
「ボトルネック」は、ビジネスの改善でよく使われるのですが、そのまま訳すと「ビンの首」ですよね。ビンの首は細く、
その部分を通る時に流れは遅くなり渋滞します。
つまり「ボトルネック」とは、作業のプロセスなどで流れが悪く、最も時間や手間がかかる箇所のことを言います。
この流れの悪い箇所によって、作業全体に悪影響が出てしまうのです。
これは家事でも同じで、「ボトルネック」になっている箇所をそのままにしておくと作業全体の効率が下がってしまいます。
ですので、この「ボトルネック」を探し、ネックになっている箇所をなくして流れを良くすることで、家事も効率的になるのです。
例えば、毎日味噌汁を作りたいAさんは、出汁を作ったり、具を刻むのは苦にならないけれど、「味噌を計量して溶かす」
という作業だけは手間取り、「やりたくない」と感じていました。
そのために、直前になって味噌を使わないスープに変えたり、汁物自体を献立からはずしてしまうことがたびたびありました。
Aさんにとっては、この「味噌を計量して溶かす」が「ボトルネック」になっていたのです。
そこでAさんは、この「ボトルネック」を解消すべく、
・味噌を既存のパッケージのままではなく、開閉が簡単な容器に入れ変えました(下写真)
味噌をもとの容器のままセットできる味噌ケース
・冷蔵庫の取り出しやすい位置に味噌を置き変えました
・味噌の計量と溶かす作業が、簡単にできるキッチンツールをすぐ手に取れる場所に配置しました(下写真)。
このツールを味噌に差し込んで回転させると、大さじ1または2の味噌がすくえ、
このまま出汁に入れて簡単に混ぜ溶かすことができる。
それにより、味噌汁作りのストレスがなくなり、スムーズに楽しく、毎日作れるようになりました。
Aさんは最初、他の家事作業の改善を先にするつもりでしたが、それは頻度が多いとはいえない作業だったため、より“頻度が高く”
“生活に影響が大きい”「味噌汁作り」を優先して改善してみました。
皆さんも、「この作業がなければスムーズに進むのに…」とか、「この作業がイヤでやる気が出ない…」と感じることがあるのでは
ないかと思います。
おそらく「そのイヤなポイント」が「ボトルネック」となっている可能性が高く、家事全体の効率を下げているかもしれません。
家事の改善に取り組む時はまず、「家事のボトルネックはどこか?」を考えてみてください。そして、その箇所の流れを良く
するように、優先的に効率化してはいかがでしょうか?